年賀状2026

 2026年の正月、わが家に届いた年賀状を見て、大きな変化を感じた。「年賀状じまい」の言葉がとにかく多い。賀状を送った相手から、「SNSでのあいさつに切り替えました」と、LINEやメールも来た。こちらが送ったのを受け取ってから、賀状を送ってくる人も多かった。
 わが家は前年が喪中のために、年賀状が送られてこなかった。2年分の変化が一度に来たから、際立って多く感じるのかもしれない。
 喪中のはがきを出した年は郵便料金がぐんと値上がった時で、はがきが63円から85円になった。年賀状離れが加速するだろうという報道もあった。しかし、それまでやり取りしていた相手に、喪中のお知らせをしないのも礼に失すると思い、枚数は減らさずに送った。そのため、わが家は世の中の動きに乗り遅れた感がある。
 毎年、友人に出す年賀状には、家族の写真を何枚か、小さく小さくして載せている。昨今はプライバシーの問題もあるので、プリンターの性能は上がっているが、顔や背景をやや荒い画像にして印刷する。今回、SNSで挨拶をくれた相手には、この賀状を画像にして送ろうとしたが、困ったことに、ネット上では拡大できて、はっきり見えてしまう。また、転送も簡単だ。知り合いが悪いことに使うとは考えにくいが、今の世の中、何がどうなるかわからない。当たり障りのない写真に変更して送った。
 夫も私も、年賀状じまいはまだ考えていないが、送り先の見直しはしている。賀状だけの付き合いでもつなげておきたい相手もいる。悩みながら、SNSに移行したり、徐々に減らしたりしていくことになりそうだ。
 日本郵便の発表では、2026年元日に配達した年賀郵便物の数は3億6300万通、2024年から2026年の2年の間にほぼ半分になった。2016年と比べると、10年間に約8割減少したそうだ。30代の息子たちはまったく出していないと言う。
 昔はね、年賀状という風習があったのよ。そう語られる日は近いのかもしれない。