エッセイコンテストに応募しよう

エッセイを書く。その先には何があるのだろう。書くのが好きで、書き続けるうちに、その先のことを考えることがある。

仲間に読んでもらう。みんなで文集を作る。形になったものを知り合いに読んでもらう。ブログに書く人もいる。仲間でホームページを作って、そこにエッセイを載せる人もいる。仲間内では高評価だが、他人の評価はどうだろう。知らない人にも認めてもらいたい。だんだんとそんな欲望がわいてくる。

「その先」の一つに、新聞の投稿欄やエッセイコンテストがある。

今月、エッセイグループTに投稿ブームがきた

きっかけは愛媛県の「感動のエピソード」の募集だ。全国のカルチャースクールのエッセイ教室に案内を送ったのだろう。グループTにも、応募概要のチラシと前年度の作品集が届き、メンバーに配布した。

今月の勉強会で、Sさんが、病床にいる父親を昔の笑顔とだぶらせてエッセイを書いて応募したと皆に報告した。

すると、Mさんが、実はあるコンテストで第3位に入ったんですと恥ずかしそうに告白した。実家のある地方都市から少し離れた町でエッセイなどの文芸作品を募集しているのを見つけたとか。地元の県で探すという手もある!

「表彰式に行ったら、賞金より交通費のほうがはるかに高くて赤字ですが、どんなようすか、それもまたエッセイのネタになるかと思うので、行ってきます」

もはや、一人前のエッセイストの心意気。

Kさんは、先日人間ドックにいったら、こんなのを配っていてと「人間ドック体験談募集」というチラシをみんなに配ってくれた。本人も、応募しようと思っていますと意気込んでいる。

こんな具合に、急に投稿ブームが来たというわけだ。誰かが入賞するとさらに盛り上がる。しばらく、このブームは続きそうだ。

 

〇エッセイコンテストの公募の探し方

以前は、公募情報が掲載されている雑誌を買ったものですが、今は「エッセイ コンテスト」とネットで検索すると、たくさん情報が出てきます。テーマはさまざま(テーマがないものもあります)、字数制限は短いものから長いものまで、いろいろあります。まずは自分の書きやすいテーマや長さのコンテストを探したいですね。

 

〇コンテストに応募するときのエッセイ

コンテストに応募したら、できれば入賞をめざしたいものですが、残念ながら近道も秘策もありません。

ただ、一つ言えることは、読み手に訴えかけるエピソードがあれば、それに越したことはありません。そのテーマに合うエピソードがなく、小さな思い出をいくつかつなぎ合わせるのでは、インパクトに欠け、また共感を得る作品にはなりにくい。日々のエッセイならそれもいいのですが。

もし、前年度の入賞作品がネット上に公開されていれば、それを見ると、そのコンテストの大まかな傾向がつかめるのではないでしょうか。