『南インド 神々と出会う旅』その2

前回の「その1」では、エッセイ教室に長く通っている河本憲治さんが、南インドの観光ガイドブック『南インド 神々と出会う旅』(書肆侃侃房 2025年8月)を上梓されたことをご紹介しました。
出版に至る経緯や苦労話などをご本人に聞きましたので、今回の「その2」ではインタビューをお届けします。

○どういう経緯で本が商業出版されることになったのですか? 
――以前から、この出版社の出版している「物語のあるガイドブックシリーズ」が好きで購入し、一ファンとして連絡も取っていました。そのシリーズに南インドがなかったため、いつか書かせてもらえないかという話を駐在中から冗談で話してはいました。
その後、帰国し、写真展を開催し、カルチャースクール(よみうり、NHK)や国立市で講座を開催、ツアーも開催したことから、話は具体的になってきました。そして、自費出版したエッセイ集を贈ったところ、これはいい、やろうかという話になりました。

○構成は編集者と一緒に考えたのですか?
――私がドラフト(写真と文)を書き、出版社の編集とデザイナーで仕上げ、それをまた私がブラッシュアップするという作業を繰り返していきました。

○本になるまでに、一番苦労したところはどこですか?
――エッセイと同じです。伝えたいと思ったことが伝えられているか。
いろいろな目的や要望を持った、いろいろなバックグラウンドの人が読んでくれ、購入してくれるよう、いろいろな視点から見てその要望や期待に応えているかを確認、修正するところが大変でした。
また、これもエッセイと一緒だと思いますが、その作業が一番楽しかったです。

4)本の中の文章は、エッセイ教室で合評を受けたのですか?
――ガイドブック内のコラムや特集は、エッセイ教室で合評したものをベースにしています。また、各場所の説明は自費出版したエッセイ集『魅惑の南インド』の文をベースにしていて、その文章もすべて教室で合評を受けたものです。

5)アピールポイントなどがあれば、お願いします。
――社会には(日本だけではなく)、インドバイアスがかかった、いわゆるインドインドした情報ばかりがあふれています。
それらの偏極したインド情報を超え、南インドを理解してもらい、関心を持ってもらえるよう、自分の目で見て、体験したことのみを書き込みました。ぜひぜひ手に取っていただき、読んでいただき、購入いただけると幸いです。ご希望の方はこちらの「amazonのサイト」でご購入いただけます。