エッセイを本にまとめる(その後)
『あの日のスケッチ』 評言社刊
2019年12月26日、amazonで購入可能になりました。
わが家には、それより前に見本が届きました。カバーがどんな色になるか(紙質によって指定した色とは微妙に異なる場合があるらしい)、気になっていましたが、思い描いていたとおりの温かい色(桃色とえんじ色と赤を混ぜ合わせたような色)で仕上がってきました。
表紙のデザインは見ていましたが、本になってくると、もっと違う要素が入ってきます。紙の手触り、ページの開きやすさ(固すぎず、柔らかすぎず)、ぱらぱらとめくった音、新刊の匂い。五感で本を味わいました。苦労して作り上げた自分の本ですので、かわいくて仕方ありません。親ばかの心境をお許しください。
さて、読んでくれた人の感想はというと
まず、手渡した相手からは必ずカバーを褒められました。なんだか楽しそうな感じがする。タイトルもいい。絵も色もタイトルのフォントもすてき。手触りもいい。本の大きさも手になじむ、などなど。
そして、「読んでるわよ」と声をかけてくれる人、感想を送ってくれる人もいます。本というものは、「読む」という自発的な行為を伴うものです。自分の趣味に合わなくて先に読み進められない本もあります。それを思うと、読んでくれてありがとうございます!と心からお礼を言いたくなります。
・ページを繰る手が止まらず、それから、それからと読んでしまった
・ゆっくり一作一作読んでいます
・作品の並べ方や章立てがいい
・後日談が入っているのが楽しい。いいアイディア。
などと言ってもらうと、素直にうれしい。私のことを知っている人からの感想なので、だいぶ割り引かないといけないのですが。
一番うれしいのは、共感を覚えたという感想をいただいたときです。
・自分の子育て中の頃を思い出した
・小学生の頃、海外に住んでいたので、そのときの母の苦労を思った
・地方に離れて住む親を思い、涙が出た
・OL時代の話には、頷くことばかりだった
本のあとがきに「読んでもらった方に『こういう気持ちわかる!』『読んでいたら、私も昔のことを思い出した』などと感じてもらいたい」と書きました。そういうふうに感じながら読んでもらえたら、それこそ私が望んでいたことです。
現在は、本屋さんなら目黒駅アトレ1の有隣堂、ネットではamazonで扱っていますので、ぜひお手に取ってみてください。