次のプロジェクトを考えています

現在、5つのエッセイ教室に関わっています。場所や曜日が違い、教室単位で合評を行っているため、交流はありませんでした。
それぞれにすばらしいエッセイを書いているのだから、これらの教室を横断して何かできないかと考え、2023年から2024年にかけて、「合同作品集」というプロジェクトを立ち上げました。テーマ「とあるひととき」でエッセイを書いてもらい、1冊の作品集にまとめる、というものです。私が勝手に考えついたことですが、全員が参加してくれました。作品集が完成しただけでなく、作品に対する感想や意見が「誌上合評集」として小冊子になり、最後は合同親睦会が開催されました。教室の皆さんの協力があって、当初の目標以上のプロジェクトとなりました。

詳しくは、2023年8月「こんなプロジェクトを計画しています」、2024年4月に「エッセイ集『とあるひととき』完成しました」、2024年7月「誌上合評集」をご覧ください。

さて、2025年に入り、次のプロジェクトをどうしようか考え始めました。
やはりすぐに思いつくのは、合同作品集vol.2です。いいテーマはないか。書きやすく、バラエティに富む内容のエッセイが生まれるテーマ。食に関するもの、もしくは色に関するものはどうだろうかと考え、「おいしい(食べ物に関するもの)」「色(色を1つ選んで)」という2つのテーマで作品を書いてもらいました。
できあがったエッセイを読んで、テーマをどちらか1つに決めようと思ったのですが、どちらとも決めがたい。それなら、「あの味、この色」のようなタイトルの作品集にして、2つのテーマで進めてみようか。

前プロジェクトとは違う試みとして、作品を書いたら他教室で合評してもらい、それを参考に推敲する、という方法を考えました。
ある教室のあとのお茶の席で、この考えについて意見を聞いてみました。
すると、Aさんから「それもいいですが、公開合評会をしたらどうでしょうか」と声が上がりました。公開合評会とは、いろいろな教室の人たちが集まって互いの作品を合評するというもので、私が所属するエッセイグループkegで以前開催していました。Aさんはその存在を知っていたけれど、当時は都合がつかず参加できなかったので、ぜひ今回やってほしい、と言うのです。すると、場所の手配など手伝えますよ、というBさんの声も上がりました。

いつもと違うメンバーと合評するのは、緊張するけれど、刺激もたくさん得られます。さまざまな新しい意見も期待できるし、エッセイの世界が広がる、得難い場です。と同時に、開催にあたっては、多くの準備が必要なことは、kegのときの経験でよく知っています。会場の手配、人数の確認、作品を集めて当日の綴りを作成・配布、昼食付であれば弁当の用意もあります。

とはいえ、そういう声が上がるのはとても嬉しいことです。
エッセイでは、なかなか目標を作るのがむずかしい。 書くのが好き、仲間ができて楽しい、から始まる「書く趣味」の先の具体的な目標といえば、作品集を作る、コンテストに応募する、くらいでしょうか。公開合評会は、ほかの趣味でいうところの発表会のような場。もし実現できたら、こんな魅力的な目標はありません。
まずは、他の教室の意見を聞いてみましょう。賛成が多ければ、皆さんの力を借りて実現の方法を探ってみたいと思います。