エッセイ集『とあるひととき』完成しました

前回の記事「校閲」で仕上がり間近とお伝えした『とあるひととき』が、ついに完成しました。
最初にこのプロジェクトについてお伝えしたのは2023年8月の記事です。それによれば、このプロジェクトを思いついたのは2022年のことで、完成まで足掛け2年かかったことになります。

「とあるひととき」という総合テーマのもと、「朝」「夕暮れ」「午後十一時」の3つの時間帯から1つを選んで、私が関わる4教室で書いてもらった作品が収載されているエッセイ集です。全員が作品を書いて参加してくれたことで、プロジェクトの目的は達成したのですが、せっかく作品で知り合えた者同士、感想を交換し合えたら楽しいのではないかと考えました。
とはいえ、あまり負担になってもいけないと思い、教室別に数人分の作品を割り振って感想を書いてもらうことにしました。忙しい方には、全体の感想だけをお願いしました。

ところが、割り振られた以外にも感想を書きたい作品がありますと言う人、数編と言わずもっと書きますと言う人もいました。作品だけで書き手を想像するのも楽しいけれど、書き手の短い自己紹介が欲しいという提案もありました。
そのうえ、親睦会やるなら場所を設定しますよと言う人が現れて、賛同する人もいて、全員の感想やプロフィールが集まるのを待って開催することになりました。
1冊のエッセイ集のプロジェクトから、いろいろ広がっていきます。

私が所属しているエッセイグループでは、以前、公開合評会というものを年に2回開催していました。いろいろな教室の人たちが集まって、互いの作品を合評するというものでした。エッセイという共通の話題を楽しめる場に集うことを、参加者が毎回楽しみにしていたことを思い出しました。

私のエッセイ仲間も、さまざまな感想を送ってくれました。おもしろい取り組みですね、教室それぞれに個性があると感じました、同じ時間帯を選んだ人には共通性がありそうなど、読み方もいろいろあって、感想もまた勉強になります。自分ならどの時間帯を選ぶかと考えて、文章を寄せてくれた人もいました。

今回の参加者から、次にこういうエッセイ集を作るのなら、自分の「ベスト」のエッセイを載せたいという声も出ています。それもおもしろそうです。次は、参加者みんなにもっと関わってもらおうと、私も心の中であれこれプランを練っています。