エッセイを本にまとめる(終)

ついに本のタイトルが決まりました。最終候補には
心のアルバム(私にとってエッセイは、写真のアルバムからは見えてこない「心のアルバム」という意味合いがあるので。詳しくは、今月の話題「エッセイを書く理由~心のアルバム~」をご覧ください)
私の中のわたし(本に載せたエッセイのなかに、小さいころの記憶を綴ったものがあり、自分の中にいる小さい存在という意味で)
あの日のスケッチ(遠い昔の情景というイメージ。スケッチには絵という意味の他に、情景や印象などの短い文章という意味もあるので)
思い出の引き出し(エッセイに何を書こうと悩んだときあけるのは、思い出の引き出しです)
が残りました。

どのタイトルに決まったかお伝えする前に、「まえがき」のことをお話します。
まえがきには、本のタイトルにも触れながら、この本を作ろうと思った気持ち、読んでくれる方への思いを書きたいと思っていました。

けれども、まえがきを書く手が止まってしまいました。私の個人的な思い出を読み手は楽しんで読んでくれるのだろうかと不安になり、本を作ることのそもそもの意味を見失いかけていたのです。本づくりは自己満足にすぎないのではないか。読み手に伝わるメッセージはあるのだろうか。

そんな思いを姉に相談する機会がありました。中学の国語教師も務めた、頼りになる姉です。
「書かれていることは筆者本人の思い出であっても、そういうエッセイは読む人にとって共感するという楽しさがあるんじゃない? 読むことによって、自分の記憶を掘り起こしたり、昔のことを思い出したりするという楽しさが」
それがエッセイを読む楽しさであることを、私もエッセイ仲間とよく話していました。私自身、十分わかっていたはずなのに、自分のエッセイが本になるということで少しナーバスになり、不要な心配をしていました。
エッセイを書くときには、共感してもらえるように、第三者的な視点で書くことを心掛け、また社会性のある話題を取り入れたりもしていました。自信を持って、本を完成させましょう。
まえがきは、何度か書き直し、タイトルの意味にも触れた文章を書き上げました。

というわけで、もうすぐ出来上がります。
タイトルは「あの日のスケッチ」に決まりました。予想どおりでしたか?
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